データサイエンティストにはなりたくない
データサイエンティストは20世紀でもっともセクシーな職業といわれていた。
しかし、実際のビジネスの現場では、統計学や機械学習にどんなに詳しくあろうと、ビジネスにおける価値が出せなければ評価はされない。
特に事業会社ではビジネスにおける価値は利益の増加や、コストの削減である。
事業会社はデータサイエンティストを躍起になって採用しようとしているが、
実際に統計や機械学習しかできない人材を取っても、期待通りの成果が出ず、
企業は失望し、サイエンティストは去る。というケースがほとんどだ。
よく、とにかくkaggleなどのコンペで腕を磨けと推奨する人がいるが、私は見解は、
事業会社で働くなら、難しい統計学や機械学習を学ぶより、現場の商売を学べ。である。
常にユーザーのこと、ビジネスインパクトのことを考えて分析に当たる。この思考があれば、現場から頼りにされる存在になることができる。
私は、自分のことをデータサイエンティストとは思いたくない。データをサイエンスしても、ビジネスの価値は生まれないからだ。
合えていうならば、「データビジネスバリュークリエイター」だと思うようにしている。
あくまで目的はビジネスにおける価値創造。データを分析するという営みは、そのための一手段でしかないのだ。